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断熱の次に見直したい住宅性能、気密・換気・耐震の基礎知識

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築古戸建てのリビングを広角で撮影した様子、天井の換気口と窓の両方が見える

断熱DIYを一通りやり終えると、次に気になってくるのが「気密性」「換気」「耐震性」といった、もう一段階踏み込んだ住宅性能です。

結論として、これらはDIYの範囲を超える領域が多いため、まずは基礎知識を持ち、必要に応じて専門家へ相談するタイミングを見極めることが次のステップになります。

目次

断熱の次に気になってくる住宅性能

窓・床・壁の断熱DIYを一通り終えると、体感の寒さはある程度和らぎますが、それでも「隙間から風が抜けている感じがする」「換気扇の周りだけ妙に寒い」といった違和感が残ることがあります。

和室の天井にある丸い換気口(給気口)をスマートフォンで見上げて撮影しながら確認している様子

これは断熱性能とは別に、家全体の「気密性」「換気」「耐震性」が関わっている可能性があります。

断熱がDIYで底上げしやすい性能であるのに対し、この3つは専門的な知識や工事が必要になる場面が多い領域です。

気密性(C値)の基礎知識

気密性は「家にどれだけ隙間があるか」を示す性能で、「C値」という数値で表されます。

C値は、延べ床面積1平方メートルあたりの隙間面積(平方センチメートル)で表され、数値が小さいほど気密性が高い(隙間が少ない)ことを意味します。
築古戸建てはC値が測定されていないことも多く、正確な数値を知るには専門業者による気密測定が必要です。

C値の目安として、ZEHやHEAT20相当の高気密住宅は1.0以下、以前の省エネ基準を満たす住宅で5.0程度、無対策の築古戸建てでは10前後になることもあるといわれています。

数値だけを見ても実感が湧きにくいですが、10前後というのは、家全体でハガキ数枚分の隙間が常に開いているようなイメージに近い状態です。

気密測定を専門業者に依頼する場合、費用は1回あたり3万〜5万円程度が相場観としてよく挙げられます。

断熱DIYで窓や床の隙間をふさぐことは、気密性の向上にもある程度つながりますが、壁の中や床下、天井裏といった見えない部分の隙間まではDIYでカバーしきれません。

「断熱グッズを一通り試したのに、まだ隙間風を感じる」という場合は、目に見えない部分の気密性が関係している可能性があります。

換気システムの基礎知識

2003年以降に建てられた住宅には、シックハウス対策として24時間換気システムの設置が義務付けられています。

築古戸建ての場合、この基準ができる前に建てられていることも多く、換気の仕組みが現在の住宅と異なる場合があります。

取り外した換気口のフィルターに薄くほこりが溜まっている様子を手に持ってクローズアップで確認している様子

断熱DIYで隙間をふさぎすぎると、意図せず換気のバランスを崩してしまうことがあります。
給気口をふさいだり、換気扇の周りを完全に密閉したりすることは避け、必要な換気経路は残すよう意識してください。

換気口のフィルターにほこりが溜まったまま放置されているケースも多く、これだけで換気効率が落ち、結露やカビの原因になることもあります。

断熱DIYと合わせて、換気口・換気扇のフィルター掃除を定期的に行うことも、住まいの快適さを保つうえで見落とせないポイントです。

耐震性の基礎知識

築古戸建てでは、断熱以上に気になる人が多いのが耐震性です。

耐震基準は建築確認を受けた時期によって大きく3つに区分されます。

区分建築確認の時期目安
旧耐震基準〜1981年5月(昭和56年5月以前)現行基準を満たしていない可能性が高い
新耐震基準1981年6月〜2000年5月震度6強程度への耐性は考慮されているが、接合部などの基準は現行ほど厳しくない
2000年基準(現行基準)2000年6月〜木造住宅の接合部・耐力壁の配置バランスなどが明確化された現在の基準

特に1981年(昭和56年)5月以前に建てられた住宅は「旧耐震基準」に該当し、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。

自分の家がどの区分にあたるかは、建築確認済証や登記簿に記載された時期から確認できます。

耐震診断の費用は、木造戸建ての簡易診断であれば無料〜数万円程度、より詳細な診断になると10万〜30万円程度が目安です。

耐震診断は多くの自治体で補助制度が用意されていることがあり、診断費用の一部(数万円程度)から全額まで補助されるケースもあるため、断熱の補助金と同じように、自治体の窓口やホームページで確認しておく価値があります。

これらはDIYの範囲外、専門家に相談するタイミング

気密性・換気・耐震性はいずれも、専門的な診断や工事が必要になる領域です。

断熱DIYで手応えを感じ、さらに住まいの性能を底上げしたいと感じたタイミングが、専門家への相談を検討する良い機会です。

DIYの限界を感じたら、次に検討すべき本格リフォームの流れでも触れているとおり、DIYでできることをやり尽くしたら、無理に自分だけで抱え込まず、気密測定や耐震診断といった専門サービスに相談する選択肢を持っておくことをおすすめします。

断熱DIYは、住まいの性能を見直す入り口としてとても取り組みやすい対策です。
そこから一歩進んで気密・換気・耐震まで意識できるようになると、住まい全体の安心感がぐっと高まります。
すべてを一度にやろうとせず、気になったタイミングで少しずつ知識を広げていってください。

今日のアクション
家の中で換気口・換気扇の場所を確認し、フィルターにほこりが溜まっていないかチェックしてみましょう。

築年数が古い場合は、自治体のホームページで耐震診断の補助制度がないかもあわせて調べてみてください。


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この記事を書いた人

IT・Web分野を本業としながら、各種製品の公開情報を集めて比較整理するメディアを複数運営しています。

『断熱DIYラボ』では、公開されている製品情報・断熱の基礎知識・国の補助金制度の仕組みをもとに、客観的な比較情報をお届けしています。

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