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マンション(集合住宅)での断熱DIY、管理規約で制限される施工方法と対応策

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分譲マンションのリビング、窓辺に断熱シートと断熱カーテンが施工され高層階のバルコニーの眺めが見える様子

これまでの記事は主に戸建てを前提にしてきましたが、「マンション(集合住宅)でも断熱DIYはできますか」という質問をよくいただきます。

結論として、窓サッシや玄関ドアなど「共用部分」に関わる交換・改造はできませんが、貼る・置くだけのDIYであれば戸建てと同じように取り組めます。

目次

マンションと戸建て、断熱DIYの前提の違い

マンションには、戸建てにはない「専有部分」と「共用部分」という区分があります。

この区分を理解しておくことが、マンションでの断熱DIYを考えるうえでの出発点になります。

「専有部分」と「共用部分」とは

専有部分とは、住戸の内側にある壁紙・床材・室内建具など、区分所有者が自分の判断で扱える範囲を指します。

共用部分とは、エントランスや廊下、エレベーターのように住民全体で共有する部分に加え、バルコニーや窓サッシのように、専有部分に見えても実際は共用部分として扱われるものも含まれます。

サッシ・玄関ドアは共用部分に含まれることが多い

多くのマンションで採用されている標準的な管理規約では、窓サッシ・窓ガラス・玄関ドアが共用部分に区分されていることが一般的です。

これは、建物全体の外観や構造に関わる部分を管理組合が一括して管理する、という考え方に基づいています。

そのため、専有部分であれば自由にリフォームできる持ち家の感覚のまま、サッシや玄関ドアを交換しようとすると、管理規約違反になってしまう可能性があります。

部位区分の目安DIYでの扱い
室内の壁紙・床専有部分比較的自由(規約による)
窓サッシ・窓ガラス共用部分が多い交換不可、貼る対策は可
玄関ドア共用部分が多い交換不可、内側の対策は可
バルコニー共用部分(専用使用権あり)軽微な対策のみ
マンションのリビングを引きで撮影した写真、窓には目立たない透明な断熱シートが貼られ壁に穴を開けていない様子

管理規約で制限されやすい施工・注意したいポイント

共用部分の区分を踏まえると、マンションで避けるべき施工の傾向が見えてきます。

窓・サッシまわりで避けたい施工

サッシそのものの交換や、外観の色・形状を変えるような改造は、共用部分に関する制限に触れる可能性が高い施工です。

また、サッシ枠にビスで何かを固定するような施工も、共用部分に手を加える行為とみなされることがあるため注意が必要です。

バルコニー・共用廊下側の施工で気をつけること

バルコニーは、専有部分の一部のように使える「専用使用権」が設定されているものの、法律上・規約上は共用部分に区分されています。

避難経路として使われることもあるため、通路をふさぐような資材の設置や、床・壁を傷つける施工は避ける必要があります。

マンションのバルコニーを室内の掃き出し窓越しに撮影した写真、物が置かれておらず避難経路として通路が確保されている様子

玄関ドアの外側(共用廊下側)に断熱グッズを貼り付けることも、共用部分への施工にあたるため避けてください。
対策は玄関ドアの内側(専有部分側)に限定するのが基本です。

マンションの玄関ドアの内側に片手で断熱シートを貼り付けている手元アップ

マンションでも問題なく取り組める断熱DIY

共用部分に手を加えない範囲であれば、マンションでも戸建てとほぼ同じ断熱DIYグッズを活用できます。

隙間テープ・すきまパッキン、断熱シート、床の断熱マット、断熱カーテンは、いずれも既存の窓枠や床を傷つけずに使えるため、共用部分の制限に触れる心配がありません。

内窓DIYキットは、既存の窓サッシの内側にもう1枚窓を追加するだけで、サッシ自体には手を加えない施工です。

内窓の追加は多くのケースで専有部分内の工事として扱われますが、マンションによって解釈が分かれることもあります。
着手前に管理組合や管理会社に一言確認しておくと、安心して取り組めます。

こうした「貼る・置くだけ」「既存の枠を傷つけない」対策であれば、マンションと戸建てで基本的な選び方の違いはありません。

管理組合・管理会社に確認する際のポイント

不安が残る施工については、着手前に確認しておくことでトラブルを防げます。

確認先としては、まず日常的な管理業務を担当している管理会社のフロント担当者に問い合わせるのが最も手軽です。

大規模な工事を検討している場合は、管理組合の理事会に相談し、規約の該当箇所を一緒に確認してもらうという方法もあります。

確認する際は、「どんな製品を」「どんな方法で」取り付けたいのかを具体的に伝えると、可否の判断をしてもらいやすくなります。
製品のパッケージや説明書を手元に用意しておくとスムーズです。

上下左右の住戸との関係も踏まえて進める

マンションは戸建てと違い、床・壁・天井を隣接する住戸と共有しているため、断熱DIYの作業中も周囲への配慮が必要です。

隙間テープや断熱シートの施工自体は静かな作業ですが、床の断熱マットを敷く際にドンドンと物を落とすような作業音は、階下への影響が気になる場合があります。

また、集合住宅は上下左右を他の住戸に囲まれている分、外気に接する面が戸建てより少なく、もともと断熱面ではやや有利な構造でもあります。

この点も踏まえると、マンションでの断熱DIYは「大掛かりな対策」より「窓まわりのピンポイント対策」で十分な効果を得やすいケースが多いといえます。

マンションだからといって断熱DIYの選択肢が大きく狭まるわけではありません。
共用部分の考え方さえ押さえておけば、戸建てとほぼ同じ感覚でグッズを選べます。

今日のアクション
お住まいのマンションの管理規約を確認し、窓サッシ・玄関ドアがどのように区分されているかを確認してみましょう。

規約が手元にない場合は、管理会社に問い合わせれば写しをもらえることがほとんどです。


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この記事を書いた人

IT・Web分野を本業としながら、各種製品の公開情報を集めて比較整理するメディアを複数運営しています。

『断熱DIYラボ』では、公開されている製品情報・断熱の基礎知識・国の補助金制度の仕組みをもとに、客観的な比較情報をお届けしています。

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