MENU

内窓DIYキット・すきまテープは防犯性能や避難経路に影響する?気をつけたいポイント

当ページのリンクには広告が含まれています。
白い樹脂サッシの窓辺に薄いカーテンごしの柔らかい光が差し込むリビングの情景

結論として、内窓DIYキットは正しく施工すれば防犯性能をむしろ底上げできる一方、避難経路になる窓をふさいでしまわないよう配慮する必要があります。

断熱性能だけでなく、こうした別の視点も踏まえて施工することが大切です。

目次

内窓DIYキットは防犯性能を上げるのか

二重窓が防犯に効く仕組み

一戸建て住宅への侵入窃盗の侵入口として、最も多いのは窓だというデータがあります(割合は統計の年によって変わります)。

二重窓に防犯効果があるとされる理由は、施解錠の手間が単純に倍になることです。
ガラスを2枚破らなくてはならず、鍵も2回開ける必要があるため、侵入にかかる時間が単窓より長くなります。
空き巣は「侵入に5分以上かかると諦める」といわれており、時間を稼げること自体が抑止につながります。

ただし、二重窓にすれば防犯は十分というわけではありません。

あくまで「時間を稼ぐ効果が期待できる対策の一つ」として捉え、補助錠やセンサーなど他の対策と組み合わせるのが基本的な考え方です。

室内側の樹脂製内窓の奥に既存のアルミサッシの窓が見える、二重窓の構造がわかる窓辺の様子

内窓DIYキット自体はどこまで防犯性能を持つか

内窓DIYキットのガラス面には、一般的なアクリル板や、通常の板ガラスを使うタイプが多く流通しています。

防犯合わせガラス(2枚のガラスの間に特殊フィルムを挟んだガラス)を使った内窓であれば、外側の窓と合わせて2重の防犯層になり、防犯性能はさらに高まります。

通常のアクリル板・板ガラスの内窓キットは、あくまで「時間稼ぎ」としての防犯効果にとどまる点は理解したうえで選んでください。

気をつけたいポイント1: 鍵の可動域を塞がない

内窓の設置位置と既存窓のクレセント錠の干渉

内窓を取り付ける際、外側の窓のクレセント錠(三日月形の鍵)の可動域に内窓のフレームがかかってしまうと、鍵の開け閉めがしづらくなることがあります。

窓のサッシに取り付けられた三日月形のクレセント錠を指でつまんで動かそうとしている手元のクローズアップ

採寸の段階で、クレセント錠を実際に動かしてみて、内窓の設置予定位置と干渉しないかを必ず確認してください。

施工時の採寸ミスでよくある失敗

内窓DIYキットの施工でよくある失敗の一つが、採寸時に鍵や取っ手の出っ張りを考慮せず、実際に取り付けてから鍵が回しづらいことに気づくケースです。

採寸・施工でつまずきやすいポイントは内窓DIYキット、採寸・施工でつまずきやすいポイントでも詳しく紹介しているので、施工前にあわせて確認しておくと安心です。

鍵が回しづらいまま放置すると、緊急時にすぐ鍵を開けられず、避難や外部からの救助の妨げになる可能性もあります。

気をつけたいポイント2: 避難経路になる窓をふさがない

「避難上有効な開口部」という考え方

建築基準法や消防法の関連基準には、火災時などに避難や消火活動に使える窓を「避難上有効な開口部」として扱う考え方があります。

具体的な基準は建物の構造や階数によって細かく定められており、一般の戸建て住宅すべてに一律の数値基準が適用されるわけではありません。
ここでは断定的な基準の説明は避け、「窓は避難経路にもなり得る」という考え方自体を意識しておくことをおすすめします。

内窓を追加すること自体が違法になるわけではありませんが、開閉に手間がかかる施工や、非常時にすぐ開けられない構造にしてしまうことは避けるべきです。

寝室・2階の窓は特に注意

寝室や2階の窓は、就寝中の火災など緊急時に避難経路として使われる可能性がある窓です。

内窓を追加する場合は、既存の窓と同じように、無理な力をかけずスムーズに開閉できる状態を保つようにしてください。

補助錠を追加する場合も、家族全員がすぐに解錠方法を把握できているか、あらためて確認しておくと安心です。

すきまテープ・パッキンで気をつけたいポイント

窓の可動部分をふさいでしまう施工ミス

隙間テープ・すきまパッキンを窓のサッシに貼る際、レール部分や可動部分にまでテープがかかってしまうと、窓の開閉自体が重くなったり、動かなくなったりすることがあります。

引き違い窓のサッシのレールの近くに、白い隙間テープを貼った様子

特に「もう開けることはないだろう」と思って厚めのテープを可動部にまで貼ってしまうと、いざというときに窓が開かなくなる恐れがあります。

網戸のロックとの干渉

網戸に取り付けるタイプのすきまテープも、網戸のロック機構やレールの可動部分にかからないよう注意が必要です。

テープを貼る前に一度窓や網戸を実際に開け閉めしてみて、施工後もスムーズに動く範囲を確認してから貼り付けるようにしてください。

防犯性能を高めたいなら押さえておきたい組み合わせ

断熱と防犯の両方を意識するなら、内窓に防犯合わせガラスを採用し、既存の窓には補助錠を追加する組み合わせが基本形になります。

組み合わせ得られる効果
内窓(通常ガラス)+補助錠断熱効果+時間稼ぎとしての防犯効果
内窓(防犯合わせガラス)+補助錠断熱効果+ガラス破りへのより高い抵抗力
すきまテープのみ断熱・気密向上(防犯効果はほぼ期待できない)

内窓DIYキットを選ぶ際、断熱性能だけでなくガラスの種類にも目を向けると、防犯性能まで含めた費用対効果を高められます。
ただし、どのタイプを選んでも避難経路としての開閉性は必ず確保してください。

内窓DIYキットやすきまテープは、断熱グッズとして選ばれることがほとんどです。
ですが実際に施工する窓は、防犯の入り口であり、同時に避難の出口でもあります。
この2つの役割を頭の片隅に置いておくだけで、施工箇所や施工方法の選び方が少し変わってきます。

今日のアクション
自宅の窓のクレセント錠を実際に動かしてみて、内窓や隙間テープを追加したときに干渉しそうな箇所がないか確認してみましょう。

寝室や2階の窓は、開閉のスムーズさを特に意識してチェックしてみてください。


次に読むべき記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

IT・Web分野を本業としながら、各種製品の公開情報を集めて比較整理するメディアを複数運営しています。

『断熱DIYラボ』では、公開されている製品情報・断熱の基礎知識・国の補助金制度の仕組みをもとに、客観的な比較情報をお届けしています。

コメント

コメントする

目次